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| 浮世絵 外国でも“写楽”と聞けばご存知の方も多い浮世絵。今回はその浮世絵についてご紹介したいと思います。 そもそも初期の浮世絵は肉筆画が主流だったので、大量制作ができず、大変高価なものでした。よって、主に貴族や上流武士が楽しむ芸術でした。しかし、江戸時代に入ってからは版画の技術が発展し、大量に印刷できるようになりました。現代の貨幣価値で言えば300円ぐらいで、人気の歌舞伎役者、力士、美しい女性、日本各地の名所、庶民の生活や流行などが描かれた浮世絵は庶民でも手軽に楽しめるようになったのです。特に美人画や役者絵などは、今で言うポスターやブロマイド的なものだったようです。 浮世絵は、現代で言えば出版社に当たる「版元」が世間の人気や流行、人々の嗜好を捉えて、描いてほしい絵を絵師に発注、その後絵を彫る彫師、絵を摺る摺師を経て浮世絵を制作していました。当初は墨一色でしたが、時代とともに多色摺りが可能になり、色鮮やかな版画へと変貌を遂げました。 浮世絵の始まりは「見返り美人」で有名な菱川師宣だと言われ、後に鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎、歌川広重が六大浮世絵師として有名となりました。彼らの作品は海外に渡り、高い評価を受け、特に広重においては巨匠ゴッホにも多大な影響を与えたことでもよく知られています。浮世絵の種類と絵師の代表的な作品をご紹介しましょう。 ◆ 役者絵 芝居小屋の看板絵が発達したものと言われています。特に歌舞伎役者を 描いたものは相当な人気があったようです。東洲斎写楽の描いた歌舞伎 役者の浮世絵はレンブラント、ベラスケスと並び世界三大肖像画家と 称されるほど、高い評価を得ています。 ◆ 風景画 浮世絵の世界に新なジャンルを確立させたと言っても過言ではない風景画。 葛飾北斎の「冨獄三十六景」、歌川広重の「東海道五拾三次」が有名です。 各地の名所が描かれた美しい風景はもちろんのこと、旅人が途中で遭遇した 出来事が描かれた浮世絵は旅情感が溢れ、人々の心を惹きつけるもので あったのでしょう。 ◆ 美人画 文字通り、美しい女性を描いた浮世絵です。当時人気の花魁(おいらん)や 茶屋の娘などが描かれています。一方、呉服屋が新作の着物を紹介する ためにも美人画が用いられたそうです。美人画では喜多川歌麿が有名です。 次回は謎の浮世絵師『写楽』についてご紹介します。 |
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