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| 「問われる日本企業の質」 4月25日にJR福知山線塚口−尼崎駅間発生した大規模な衝突脱線事故は乗客約580人のうち死者が107名、負傷者が460名に上る大惨事に発展した。事故の原因は23歳の運転士が前駅でのオーバーランによる列車の遅れを取り戻す為に超過速度でカーブに進入したためではないかと推定されているが、その背景には定時運行を履行できなかった運転士に対する「日勤教育」と呼ばれる厳しい罰則規定の存在や、競合他社との競争に勝つために過度の過密ダイヤの下での運行を強いていたことが影響していると言われている。 日本航空の相次ぐトラブルなども含め、日本が誇る現場の作業員の質に昨今ほころびが見られる。 日本の代名詞でもあった工業製品の品質の高さや生産工程における無駄の排除は「カイゼン」に代表されるような現場の作業員全員による日々の努力の徹底した継続によって生み出されてきた。自分達の努力によって生み出されたものだからこそ自分の仕事を良く理解し誇りが生まれる。そのことがさらに自分自身の技術や能力を向上させようというモチベーションに繋がり、結果として製品の品質の高さが維持されてきた。カイゼンを継続させるためには社員のやる気をうみだす人材育成も欠かせない。日本を代表するメーカーであるトヨタやキャノンでは労使一体となって長期的な視野にたった人材育成にも重点をおいてきた。翻ってJR西日本に眼を向けると効率や利益を優先するあまり、必要な人材育成や投資を怠る反面、能力以上の過大な要求を現場に強いてきたように思える。 日本と対照的に米国では人間はミスを犯すという前提のもとに、そのミスを防ぐためにできるだけ人間の判断を排除し、システムでエラーをカバーしようとする方法を採用している。これはこれでひとつのアプローチの仕方であろう。しかしJR西はこの面でもATSの設置を怠るなど最低限必要な対策をとることを怠っていたことが判明している。(終) 2005/06/03 |
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