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サッカー日本代表チームの快進撃が続いている。 6月8日にバンコクで行われた北朝鮮戦で早々とワールドカップ出場を決定した後、ドイツで行われたコンフェデレーションカップでは惜しくも予選敗退したものの、各大陸のチャンピオン相手に1勝1敗1引き分けの好成績を挙げ、FIFAランキングNo.1のブラジルをあわや打ち破る程の善戦をみせた。 それまでジーコ監督の采配を酷評していたマスコミや評論家が一転して絶賛しているのにはあきれさせられるが、かつて日本リーグの時代に観客もまばらな国立競技場でラグビーとの併用で芝の剥げたグラウンドで国際試合を行っていた当時を知るサッカーファンとしては昨今の人気の高さは隔世の感がある。 最近の全日本の試合を見ていて昔と変わったなと感じさせられることは選手がいい意味でサボることを覚えたことではないかと思う。 かつての日本サッカーは、技術的に優れている相手に勝つためにはとにかく運動量で勝ることが最善の策と考えられていた。 僕らが学生でサッカーをやっていた80年代でさえ、練習の半分近くは辛いランニングに費やされ、それ以外の時間は決められたパターンの反復練習に割かれることが多かった。練習中に水を飲むことは厳禁であり、試合中にボールを追わない選手はすぐに交代をさせられた。それでも勝てない日本代表に出された結論は100mx50mのサッカー場の広さは、欧米人に体格で劣る日本人には体力的に無理であるというものであった。 しかし、最近の代表の試合を見ていると、かつての日本サッカーの常識を覆させられる。サッカーの90分の試合の中では、いろいろな時間帯が生じてくる。自分たちが優位な時間帯もあれば、相手に攻め込まれる時間帯も必ずやってくる。必要なのは、トータル90分の試合時間をいかにコントロールするかであり、単調な試合運びにさせないことである。 そのためには意図的にサボって相手にボールを持たせる時間も必要だろうし、それによって試合のリズムを変えることも効果的である。 昨今の日本代表の試合で、たとえ先に失点しても後半に逆転することが多いのは日本代表が浮き足立つことなしに、トータルで試合をコントロールするすべを身に着けたことに他ならない。 これにはサッカー先進国であるブラジル出身のジーコ監督が、遊び心のなかから選手にイマジネーションを植え付けたことが大きいであろうし、多くの選手が海外に出てハイレベルのリーグでもまれる中で試合運びを覚えたこともあると思う。 また広い意味では10年余り前にJリーグが発足して以来、川渕Cの強烈なリーダーシップの下、日本サッカー界全体が日本代行のレベルアップという一貫した理念を掲げ、日本におけるサッカーの裾野の拡大とレベルの底上げに努めてきたことが大きい。その上で今後日本のサッカーが世界のトップクラスに伍していくために必要なのは、ストライカーの養成であろう。 私見ではあるが、日本には未だに釜本を超えるストライカーは存在しない。釜本はじめ、ロナウドやゲルト・ミューラーなど、名ストライカーと呼ばれた選手には、ボールがその選手に渡っただけで得点を予感させるような凄みがあった。釜本を越えるストライカーが日本に生まれた時、FIFAランキングで世界のトップ10に入ることも夢ではないと思う。 2005.7.1 |
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