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| 「東の東大、西の宝塚」この言葉は、いかに宝塚音楽学校入学が難しいかを物語っています。 東大が難関なのは皆さんよくご存知かと思いますが、宝塚音楽学校への入学倍率は多いときは40倍にもなるといわれています。18年度の入試要綱によるますと、募集人数は50名で15才〜18才の女子であれば誰でも受験できますが、入試科目は、歌の基礎となる声楽、ダンスの基礎となるクラシックバレエ、容姿や資質などを見る面接この三科目で、筆記試験はありません。しかしながら声楽の審査では譜面を初見で歌い上げねばなりませんし、バレエでもクラシックの基礎を取り入れたものを踊りこなさねばなりませんので、事前準備無くして合格するのは有り得ないと思ったほうが良さそうです。その為、専門の予備校なども数多く存在し、女の子の憧れの学校として失敗しても毎年受験を続ける人も少なくありません。 そもそも日本に宝塚が出来たのは大正12年のことでした。当時女のみの劇団をなぜ作ったのか?聞いた話によると宝塚に出てくる男は女性の理想系なのだそうです。男性の考える理想の女性と現実との間にギャップがあるように女性の持つイメージの中での理想の男性像も少し現実とかけ離れた所で存在しているのかも知れませんね。 女が男を演じるのが宝塚なら、男が女を演じるもので先ず思い出されるのが歌舞伎でしょう。女形(おんながた)というスタイル、つまり男が女を演じるというものは、しかしながら決して日本固有のものではありません。ギリシャ悲劇や中国の京劇、あるいはインドの演劇などの中にも女形と似たものはあります。 また、意外なことにバレエでさえ当事は女性役を少年が演じていたそうです。 そもそも自分以外の人を演じるという事は、ある意味変身願望を満たすものであるとすると、性を超越して変身したいという究極の願望をかなえるものが異性を演じるという事なのかも知れません。これは想像ですが、観客がそれを望んだというよりも演技者自身がそれにより大きな充実感や喜びを見出していたのかも知れません。そもそも眩しい舞台照明の中で得られる観客の拍手や喝采・・・それらを経験してしまった舞台人がそこからかけ離れた生活を送ることは非常に耐えがたい事であるという話を聞いたことがありますが、異性を演じる事も同じく麻薬の様な魅力を持っているのかも知れません。(終) |
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