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| 「阪神タイガース」 9月299日の甲子園で宿敵巨人を5−1で破り阪神タイガースが2年ぶり9回目の セリーグ優勝を飾った。警備が強化されたためか幸い一昨年の優勝時の様にミナミの戎橋から道頓堀川に5,000人以上も飛び込んでけが人が出るような騒ぎは無かったが、それでも大阪の街では夜を徹して歓喜の宴が続いた。いみじくも球団の星野SDが語ったように、阪神タイガースは関西人にとってアンチ巨人、アンチ東京の象徴的な存在であり、強い時であっても弱い時であってもひたすら応援を惜しまない献身的な阪神ファンの人達の姿を見ると、東京出身の私には理解しがたい部分もあるがうらやましい気がするのも事実である。そんな阪神ファンを、衝撃的なニュースが襲った。10月3日、旧通産省OBの村上世彰氏が率いる投資ファンド、通称村上ファンドが阪神タイガースの親会社である阪神電鉄鰍フ38.1%を取得したことが判明したのだ。「物言う株主」として有名な村上氏のファンドマネージャーとしての手法は優良資産や経営資源を有効活用せず、株価が安値に放置されている企業に狙いを定め、株を買い占め、その支配力を梃子に経営者に対し自社株買いや配当を迫り、株主への利益の還元を求めるものである。彼の株主としての主張は一見正論に思えるが、彼は、会社の成長性に対して長期の投資を行っているのではなく、純資産が株式時価総額を超えている優良企業をターゲットに株価を吊り上げ、利ざやを稼ぐことを目的としている訳であり、そういった意味では投資家というよりは投機家に近いのではないかと思う。 さて、阪神電鉄の株式の三分の一以上を握った村上氏は阪神電鉄の経営陣に対し子会社である阪神タイガースの上場を迫った。彼が阪神タイガースの上場を図る意図はよく分からないが、さすがに全国2千万人以上とも言われるタイガースファンの意向は無視できないとみえ、大阪出身であることや、30年来の阪神ファンであることをアピールして、利益を優先する姿勢に対し疑心暗鬼なタイガースファンの理解を求めようとしているようである。しかし阪神タイガースがブランド価値を持つようになったのはわずかここ2〜3年の間であり、それ以前の長期低迷期を無償の愛で支えてきたタイガースファンが、最近にわかに登場して上場を提案する村上氏の行動を支持するとは到底思えない。村上氏は一般のファンであっても買うことができるように株価を安く設定したいと言っているが、株などもっていなくてもタイガースファンは既に十分にタイガースのオーナー或いは監督になった気分を味わっているのだから。 2005.10.21 |
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