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「靖国神社」


 小泉首相の靖国神社参拝問題がのどに刺さったとげの様に日本のアジア外交を苦しめている。 政府間の外交的な駆け引きはともかく、かつての侵略戦争の犠牲者となられたアジアの人々や、心ならずもこの戦争で命を失い、靖国神社に奉られている元日本兵の家族の方々の靖国神社に対する心情を思うと、戦後生まれの私などが参拝の是非を軽々しく論ずることは憚られる。

 ただ、この問題をただ単に、日中、日韓関係がこじれることにより日本経済が不利益をこうむるから、とか反日感情が高まることを理由に反対する政治家や文化人とよばれる人々の考え方に私は賛同できない。

 日本は戦後60年に亘り戦争を放棄してきており、日本が再度侵略戦争を行う可能性がないに等しいことを身をもって示してきた。しかしながら中国、韓国は歴史認識の違いを理由にことあるごとに日本に謝罪と賠償を求め、日本もそれに応じてきた。

 そんな中で靖国神社問題は政府間の交渉において外交カード化しているように感じられる。既に我々日本人は60年にわたり負の遺産を背負わされてきた。今後さらに今までと同様我々の子孫に負の遺産を引き継いでいくのか?

 それとも事の本質を整理し、我々の世代でこの問題に決着をつけ、日中、日韓関係にあらたな展望を開くべきなのか議論すべき時期に差し掛かっているのではないだろうか? (終)

                                         2005年12月13日



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