| 後編 | English |
|
”メイド・カフェ” (1)
外国人観光客にも人気の街「秋葉原」は家電の街として有名ですが、ここ数年、家電以外で注目を浴びている世界が秋葉原にあります。それはアキバ系(※)男子が足繁く通う「メイド・カフェ」。マスコミに取り上げられ、世間に広く知られることとなったメイド・カフェは、まるでアニメの世界から飛び出してきたようなメイクとコスチュームに身を包んだウェイトレスが応対してくれるカフェのことです。アニメの世界に見るような可愛らしい顔、声、格好をした女の子が現実のものとなったメイド・カフェはアキバ系の心をがっちり捉え、今や新しいビジネスとして注目を集めています。あたかも自宅に帰ってきた家人を迎えるように発せられるメイドさんの第一声「お帰りなさいませ、ご主人様。」はメイド・カフェを象徴する言葉として話題になりました。現実の世界に現れたアイドルとお近づきになれる夢が叶えられるようにと、お店によってはお目当てのメイドさんと一緒に写真を撮ることが出来たり、ゲームをすることも出来ます。ただし、それらはオプションです。というわけで、一種異様な雰囲気に後ずさりするものの、怖いもの見たさという好奇心もあり、遅まきながらメイド・カフェに行って参りました。 秋葉原駅近くにあるそのカフェは小さなビルの1階にありました。窓にはカーテンがひかれ、外見からはそこがメイド・カフェとは分からないほど質素です。恐る恐るドアを開けると既に4〜5人の男性客が席を待っていました。私達も彼等に続いて待っていると忙しく動き回っていたメイドさんが私達の人数と席の希望を聞きに来てくれました。テレビで見たような甘く高い声で首を45度傾けながら聞いてくるのかと期待していましたが、ごく普通の応対で少々がっかり。しかし、メイドさんのユニフォームは黒いパフ・スリーブのブラウスにミニスカート、膝上まで上げた黒い靴下にフリルのついた白いエプロンといういでたちで普通の喫茶店との違いを感じました。店内はテーブル席が10席、カウンター前に5席でこじんまりしています。カウンターの後ろにメイドさんのコスチュームが飾ってある程度で外観同様、簡素なメイド・カフェという印象です。それでもお気に入りのメイドさんとお話したい男性客の熱い視線が交差する店内は明らかに一般の喫茶店とは空気が違います。 つづく ※ アキバ系: いわゆる「オタク」のことで、オタクとは鉄道、アニメ、ゲーム等その道にはまり、染まってしまう人のこと。アキバは東京・秋葉原の略称であり、近年、美少女系アニメソフトやアニメのフィギュアを求めるオタク達が秋葉原に集まり始めたことから彼等を総称してアキバ系と言う。 2006年8月 |
HOME
(C) Copyright 2003- JPN-MIYABI All Rights Reserved.