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「成人式」

 成人式は20歳に達した日本の若者を祝う伝統行事であり、1月の第2月曜日に祝われます。 日本で20歳は法的に成人と認められる年齢であり、またこの年に選挙権を得ることができます。成人式の日は国民の祝日と定められていて、成人式は日本の各市町村の自治体などが主催し、成人の祝いの催しとして行われています。地域による違いはいろいろとありますが、現代では、成人に達した若者が正装し、特に多くの女性が振りそでという華やかな着物を着て出席する姿が多く見られます。

 成人式は昔の元服の義に由来します。元服とは「フォーマル時の服装を成人のものに改め、これ以後は成人としての待遇を認められる」という事を意味しています。昔は、身体及び精神の発育が適当な状態になったと認められた時に行われ、年齢は一定していなかったようです。奈良時代から平安時代にかけては13歳から16歳の間に元服した模様が記されています。そして16世紀頃より武家で「前髪を剃り成人を示す」という元服式が始まり、これが一般の町人百姓にも普及して江戸末期まで続き、現在の成人式の原型となっています。

 ところで、今日、多くの女性が成人式で着用する衣服は振りそでとよばれる袖丈の長い着物です。着物とは日本の伝統衣服のことですが、着物の原型は奈良時代(710年〜794年)の頃から下着として着用されていた小袖といわれるものです。16世紀半ば頃からは日常に着用する上着となり、着物と呼ばれるようになったのは18世紀になってからのことです。今日、日本の女性が着物を着るのは主に社会的な行事や儀式、または伝統行事に参加する時です。着物を着る機会が減ってきている現在、成人式は多くの若者が着物を着用する貴重な機会の1つであり、また、それは、日本の美しい伝統衣服である着物を伝承していく事にも役立っています。

 成人式の形態は、地域によって異なり、日本全国で様々な催しが行われていますが、そのあり方も時代と共に変遷してきています。現代、成人式の意義をとり違えてしまっている若者が時折見られることも、残念ながら、また事実ではありますが、しかし、「大人になったことを自覚し自ら生き抜こうとする若者を励ます祝い事である。」という成人式の原義は今も昔も変わらず、また日本全国共通です。成人式は、成人に達する若者にとってもまたその家族にとっても大変喜ばしくすばらしい日本の伝統行事といえます。(終)


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