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「節分」

 節分は、日本の伝統的な行事で、立春の前日である2月の3日叉は4日に行われます。この日は、鬼を追い払うという儀式である豆まきをします。この儀式は、季節の変わり目に起こりがちな災害や病気などの厄を追い払うという意味があります。

 豆まきという儀式は、地域によっていろいろな風習がありますが、最も一般的な方法は次の通りです。節分の日、煎り豆を神棚に供え、夜になったら、その家の主人や子供が「鬼は外、福は内」と言いながら家の中や外で豆まきをして、それから自分の年+1個の豆を食べる、というものです。煎り豆を食べるのは、今まで生きてきた年と新たに始まった年を足した数の豆を食べると「病等に負けない」という言い伝えがあるからです。又、節分の日には、焼いた鰯の頭をひいらぎの小枝に刺して家の入り口に飾る、という風習もありますが、今日、こちらはあまり一般的ではないようです。この風習は、目を刺すひいらぎと鰯のにおいを、鬼が嫌ったという伝説に由来します。

 節分は、もとは中国から伝わった習俗でした。「続日本紀」には、日本では8世紀(709年)に宮中の行事として始まったと記述されています。その年に、疫病が蔓延し、多くの死者が出たため、「おにやらい」という悪い鬼を駆逐する行事として初めて営まれたそうです。後世、多くの神社やお寺でも節分の夜に豆まきが行われるようになり、江戸時代には、一般家庭にも広まりました。それが今までずっと節分の行事として守られ、受け継がれてきています。

 さて、日本の伝統行事には、「恐ろしい鬼」と「幸せをもたらす鬼」の二種類が存在します。節分に登場する鬼は前者が一般的ですが、後者を受け継ぎ、鬼を招き入れる節分の儀式を持つ地域もあります。例えば、東京にも「鬼は内、福は内」と言いながら豆まきをする地域があります。他の伝統行事を見ても、招福的な鬼として秋田県のナマハゲ、鹿児島県屋久島のトシノカミ、沖縄県の赤マタ、黒マタ等があります。このような、その土地特有の伝統によって、節分の行事が地域色の濃いものとなっています。地域ごとの違いは、大変興味深いものですが、豆まきという行事に共通することは、「自らの心の邪鬼を追い出して、幸せに人生を送れるようにという反省と願いが込められている」という事のようです。 (終)


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