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「柔道」

 柔道の誕生は、明治15年(1882年)、嘉納治五郎という教育者が東京下谷に「講道館」を創設したことに始まりました。嘉納治五郎は学業優秀でしたが、生来病弱でひ弱だったことから、いじめられることもありました。彼は負けまいと柔術を学び始めます。そして柔術各流派の研究を行い、優れている点を取り入れ、危険なところは工夫と研究を重ね、古来の柔術から近代柔道としての発展の基礎を築きました。嘉納治五郎の目標はあくまでも教育であり、柔道の修行の目的は、攻撃・防御の練習により身体を鍛えて強靭なものにし、精神鍛錬、修行に勤めて人格形成をはかり、社会に貢献することであるとしています。第一に勝負、第二に体育、第三に修身としての柔道を目標に掲げています。
 柔道は9m四方に畳50枚が敷かれた中で競技します。互いに組み合って、相手の身体が不安定になる技と、自分の体が技をかけるのに最も良い位置・姿勢をとることを基本に技の掛け合いをします。これは「身体と精神を最も有効に働かせる」という柔道の根本的な原理に基づいています。また、この技の掛け合いによって自然に柔道の基本原理を理解し、体得し、実生活に生かすということの目標にも繋がるのだそうです。
 柔道の帯。昔は皆、白だったそうですが、今では各人の習得の度合い、力量により帯の色は白→茶→黒とされています。因みに白帯はまだ何ものにも染まっていない状態を表しています。
 今では世界中で愛好されている柔道。ただ単に勝負を競うことのみでなく、心身を鍛えるものであるという点に魅了されるのではないでしょうか。(終)


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