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「旅館」

 日本には和室、美しい庭園、大浴場などを備えた「旅館」と呼ばれる日本様式の宿泊施設があります。予約、チェックイン、チェックアウト等のシステムについてはホテルと同じですが、旅館ならではのマナーやエチケットがあるので、知っておくとよいマナーを幾つかご紹介しましょう。

【心づけ】
旅館もホテル同様、宿泊料とは別にサービス料が加算されるので、心づけを渡さないと失礼に当たるということはありません。もともと日本ではチップの習慣がありませんが、昔から旅館においては仲居さんと呼ばれるお部屋係りの方に、お世話になる感謝の気持ちから"心づけ"を渡す習慣があります。 お年寄りや子供連れで通常よりお世話をかけてしまいそうな場合などに渡す人が多いようです。 格式ある古い旅館などでは、心づけによって待遇が変わることもあるようです。 心づけはそのままではなく、白い紙に包むか、ポチ袋に入れて渡すようにしましょう。金額は1,000円〜3,000円が一般的のようです。

【浴衣】
旅館に浴衣はつきもの。キモノの一種である浴衣は、左身ごろが上になるように着用します。帯は、女性はウェストで、男性は腰の辺りで締めます。 ホテルの場合、自分の部屋以外で浴衣やスリッパで出歩くことはマナー違反になりますが、旅館では浴衣のまま館内を歩くことが出来ます。浴衣でお風呂や食事に行くこともマナー違反にはなりません。

【食事】
旅館により、指定された部屋で食事をする場合と自分の部屋で食事ができる場合があります。いずれも前もって食事の時間を確認しておきましょう。自分の部屋で食事をした場合、食事が終ったら仲居さんを呼び、片付けをしてもらいます。

【お風呂】
日本旅館には部屋風呂のほかに、大浴場といって共同の大きなお風呂があるのが特徴です。脱衣所には衣類を置いておくための、籠やロッカーがあります。籠は一人一つが常識です。湯船に入る前には、軽く体の汚れを落としてから入るようにします。お風呂からあがる際は、更衣室に入る前に水滴が床に落ちないよう、タオルで身体を拭いてからあがります。

 素敵な旅館に出逢えると旅行も一層楽しくなりますよね。お互いが気持ちよく過ごせるように、最低のマナーは知っておきたいものですね。 (終)


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