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「日本の結婚式」
日本では古来より伝承されている神前結婚式のほかに、教会結婚式、仏前結婚式、最近人気のある列席者の前で結婚の誓いをする人前結婚式などがあります。戦前までは、本人 同士の意志よりも家同士の結びつきが重視されており、お見合いによる結婚が主流でした。 家長同士が結婚を決めると、結納を交わします。結納とは家同士が親戚関係を結ぶために 行われる儀式で、もとは中国から始まり、日本に伝えられたものと言われています。男性は 女性の家に「結いもの」として酒と肴を納め、婚姻が成立します。この「結いもの」には2つの家を結ぶという 意味があります。今でも結納の儀式は受け継がれていますが、時代とともに結納の品は変化しており、現 代では子孫繁栄を願う「昆布」、女性の幸せを願う「するめ」、家内の末永い繁栄を祈る「白扇」、長生きの 象徴である「ながのし」、結納金を入れる「金宝包(きんぽうつつみ)」など9品が一般的となっています。 無事、結納を済ませると結婚式、披露宴に進みます。神前結婚式の中に「三三九度」という儀式がありま す。三層に重ねられた杯に2度お酒を注ぐ真似をし、3度目に実際にお酒を注ぎ、そのお酒を3回に分けて 飲みます。3つの杯をそれぞれ3回ずつ、計9回飲むことから「三三九度」と言います。この風習も結納と同 様、中国から伝わりました。「3」「3」「9」と数字が並んでいますが、「三」は「天・地・人」を示し、中国ではお めでたい数字とされており、その数字を繰り返すことで「九」は更におめでたいと言われているそうです。正 式には神社の神殿の前で行うのですが、結婚式場やホテルの中に仮の神殿を設け、結納から披露宴まで を合理的に進めるスタイルも多く見受けられます。 披露宴は、結婚する二人が友人、会社の上司、同僚など周囲から承認を受けるという意味があります。 披露宴では招待客によるスピーチがあったり、お祝いの歌を贈る人もいます。スピーチにおいては禁句 事項が幾つかあり、例えば「切る」「分かれる」「去る」といった言葉はお嫁さんが再び実家に戻ってくるこ とを連想させるので縁起が悪いとされています。披露宴の形態もまた多種多様。時代の移り変わり、結 婚観の変化、ブライダル産業の競争などにより様々なスタイルが存在するのでしょう。 都内の一流ホテ ルで豪華な披露宴を好む人もいれば、レストランで近親者のみを招待するだけの簡単に済ませる形式を 好む人もいます。日本ほど多様化している国はないかもしれません。スタイルは様々でも、古来より受け 継がれてきた伝統や文化は大切に守っていきたいものです。 (終) |
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