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「紅葉狩り」
「紅葉狩り」とは山野に出かけ、紅葉した木々を観て楽しむことです。日本では桜の季節にお花見をするように、秋には紅葉狩りをして楽しむ習慣があります。「紅葉(もみじ)」という言葉は「赤く染める」という意味の「揉出(もみず)」から来ており、樹木が紅葉することを言います。「紅葉(もみじ)」は昔から日本人にとって身近な言葉で、赤い色や秋を表す言葉として広く使われてきました。例えば鍋料理の薬味にかかせない「紅葉おろし」。大根に赤唐辛子を差し込んで一緒におろしたものですが、大根おろしにほんのり赤い色がつくことからこのように呼ばれています。一方、「狩り」という言葉は、もともとの獣を捕るという意味に加えて古くから、果物を取る、草木を眺めるという意味にも使われて来ました。昔からはかないものの美しさを好むのが日本人の特性なのでしょう、紅葉を楽しむ習慣については、古くは万葉集(630−760)にも歌に詠まれています。平安時代(794-1192)頃からは貴族の間で紅葉狩りが広く行われました。紅葉が美しい時期になると庭の池に船を浮かべ、楽器などを弾いて楽しんだといいます。その後江戸時代(1603-1867)に入ってからは、庶民の間にまで広く伝わりました。 紅葉は、落葉樹だけに見られます。地球は陸地の3割ほどが森林ですが、その内の多くを占めるロシア、アラスカ、カナダなどに広がる針葉樹林やジャングルなどの熱帯雨林では紅葉を見ることは出来ません。落葉樹林がまとまっている場所は東アジアの沿岸部、北アメリカ大陸の東部、ヨーロッパの一部です。その中でも日本は国土の約7割が森林であり、様々な落葉樹が生えている為ほぼ全国で美しい紅葉を見ることが出来るのです。 紅葉は9月頃北海道から始まり、10月から11月にかけて日本全国で見ることが出来ます。紅葉が北から南へ移ってゆく時のラインは「紅葉前線」と呼ばれ、ニュースなどで連日公表されます。人々は紅葉に合わせて野山にハイキングに出かけたり、公園で散歩を楽しんだりします。この時期、京都の嵐山、日光のいろは坂など全国にある紅葉の名所は、紅葉狩りを楽しむ大勢の人でにぎわいます。 紅葉が鮮やかになるには、昼夜の温度差が激しいこと、適度の湿度があること、紫外線が強いこと、それから夏の日照時間が長く気温が高いことなどの条件があげられます。今年の夏は残念ながら全国的に雨が多く、涼しかったようですが、是非、美しく色づいた野山で紅葉狩りを楽しみたいものです。(終) |
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